プロセスアセスメントとは
CMMIやISO/IEC 15504 SPICEなどのベストプラクティスモデルをベースにしたプロセスアセスメントはどのように行われるのでしょう。ここでは、アセスメントの種類、流れ、主要な役割、プロセス改善との関係などを、SEIのCMMIアプレイザル要件(ARC)ならびにISO/IEC 15504の要件に準拠したPPA手法に沿って説明します。
アセスメントには、次の3つの種類があります。
クラスA、B、Cは厳格さの程度を表し、クラスAが最も厳格なアセスメントになります。 この区分は、CMMIのアプレイザル要件(ARC)によるものですが、ISO15504では、第7部(テクニカルレポート)にクラス1、クラス2、クラス3として規定されています。
アセスメントは次の5つのステップからなります。これは、ISO15504の第2部の要件に沿っています。 ISO15504では、そこで規定された要件を満たす、文書化されたアセスメント手法に従うことが求められています。

アセスメントは、原則的に、リードアセッサ、アセッサからなるチームを構成して行うことが求められています (クラスA(またはクラス1)、クラスB(またはクラス2)では、必須)。 資格制度は、使用するアセスメント手法と密接に関係しますが、PPA手法の場合、アセスメントをできるだけ客観的に行うために、リードアセッサはもとより、アセッサの資格を制度化している点も特長の一つです。 所見ならびに評定を行うのはアセッサの役割であり、責任です。 リードアセッサが最終的に評定するのではなく、アセッサによる合意が最終的な評定になります。 リードアセッサは、アセッサの合意を導くことに責任があります。 そのために、アセッサは、アセッサコースを受講することが必須となりますが、1回受講して試験に合格すればよく、リードアプレイザによるチームメンバトレーニングをアセスメントの都度毎回受けることは必要ありません。
改善を目的とした日常のアセスメントでは、組織の要員がリードアセッサやアセッサとなって実施することが一般的に行われています。 クラスA(またはクラス1)やクラスB(またはクラス2)のアセスメントでは、リードアセッサやアセッサは有資格者またはプロビジョナルであることが必要で、プロビジョナルは、有資格リードアセッサによるスーパバイズ(監督、指導)が必要です。 クラスC(またはクラス3)アセスメントは、有資格アセッサ/プロビジョナルリードアセッサであれば一人でも実施することができます。 アセスメントにおいて、客観性が求められる場合は、外部のメンバをチームに加えることを考慮するのがよいでしょう。 ISO15504 第7部では、クラス1のアセスメントについて、リードアセッサは、アセスメント対象の組織ユニットから独立していることが求められています。

プロセス改善は、典型的に以下のステージに沿って進められます。 改善の各ステージにあわせて、そのステージに適したクラスのアセスメントが使われます。 一つのサイクルを成熟度レベルの各段階に合わせて回すこともありますが、いくつかのプロセス領域に絞りつつインクリメンタルに実施する方法もあります。
