現在、大半の企業が何らかの形で改善活動を導入しています。しかし、その多くは形骸化の壁に阻まれて苦戦しているのではないでしょうか?
優秀な推進者を配置できたとしても、多くの組織では人々が動かず、改善活動が進展しないという厳しい現実があります。組織的な改善活動を成功させるためには、実践する人々への「動機付け」が必須なのです。そのためには人的側面である「人間力」を重視した「人を動かす仕組み」がデザインされなければなりません。
本ワークショップでは、組織的な改善活動に携わる人々を「動機付け」するための人間の深層心理の理解、動機付け理論、仕組みのデザイン方法、心理学的な手法をミニ演習により体験いただき、職場で即、役立つ内容にしたいと考えております。
講師は、かつて品質問題に喘いでいた本部組織を改善し、SI分野で日本初のCMMレベル5を達成しました。 また、その経験を踏まえて、システム開発および運用系の会社、官庁、原子力発電所や大学院等において、一万人以上の方々に「動機付け」、「人間力」をテーマとした講演・指導を行ってきております。
■受講対象者:担当者、リーダ、部課長等改善活動に携わっている方または関心のある方。
■受講後の修得知識:組織的改善活動の実践方法、「動機付け」の考え方、人を動かす仕組みのデザイン方法、心理学的手法(アサーション、メンタリング&コーチング(注))等。
(注) メンタリング&コーチング:高成果を上げるための人材育成の支援体系
■主な内容(予定)
第1章 何故、改善活動をやらないのか?
1. 組織的プロセス改善の限界
2. プロセス改善を実践しない人々
第2章 プロセス改善と人間
1. プロセス改善とヒューマンファクター
2. 人間力醸成の構図と効果
第3章 人間力重視の人を動かす仕組み
1. 反対意見の強い人にどう対処するか?
2. やる気のないリーダをどう動かすか?
3. パートナー会社要員をどう動かすか?
第4章 「動機付け」理論と心理学的手法
1. 深層心理に基づく「動機付け」理論
2. 「動機付け」理論と実践
3. 心理学的手法の活用
第5章 「品質マインドの向上」とコーチング・ワークショップ
1. 品質マインドの向上
2. 品質向上の知恵とコーチング
3. 良いコーチング事例
第6章 グループ・メンタリングと組織的な改善活動
1. メンタリングの体系
2. グループ・メンタリングのコツ
3. メンターへの道
第7章 品質カルチャーの向上と組織風土の向上
1. 品質カルチャーの向上と組織成熟度
2. 自立型及び真の自律型改善活動への「動機付け」のコツ
3. 組織風土の向上とプロセス改善
※一部、演習を交えて実体験いただき、理解を促進します。
|