「わくわく」感を生み出す人間重視の品質改善実践法

関　弘充（せき　ひろみつ）

ヒューマン＆クオリティ・ラボ　代表
上級教育士（工学・技術）JSEE認定
（元）富士通（株）　人材開発部　シニア・レクチャラ（シニア品質Director）

• 富士通では、ソフトウェア検査部門を経てシステム開発部門において、数々の大規模システム開発に従事（途上（財）未来工学研究所主任研究員）。近年、システム開発部門における品質改善に従事し（主席部長、品質保証部長）、SI分野で日本初のCMM^® レベル5を達成、社長賞及び品質賞を受賞。 　 60歳定年後も人材開発部門においてプロの育成に約７年従事。現在も「人間力醸成」を基盤にした諸活動に注力し、1万5千人以上の方々を指導。

• 他に北陸先端科学技術大学院非常勤講師、JUAS、TH企画、SRC、日本テクノセンター等講師
• 最近の主な講演先：ソフト開発環境展SODEC2011＆2012、SPES2007, 2009, 2010、パナソニック、日立製作所、野村総研、東北電力、横浜市、情報処理学会、ITコーディネータ協会他多数
• 情報システム学会、日本工学教育協会 会員

• 著書：「人間重視の品質マネジメント ソフトウェア品質保証システムの構築と実践」(SRC), 堀田　勝美、関　弘充、宮崎　幸生　著　他

■概要
不具合や人的ミス等による品質問題は依然と後を絶たず、増々深刻化してきており、より効果的、効率的な改善方法が求められています。多くの企業は、ひとたび失敗すると振り返りを迫り、監査や検査を強化して「言われたことしかやらない」、「考えない集団」を生み出し「負の連鎖」を繰り返してしまいます。この状況を断ち切る鍵は「人間重視の品質改善」にあると考え実践してきました。 　組織的改善活動は、組織に価値をもたらすと共に個々人の価値観「わくわく」感を生み出すものでなければならないと考えております。 本ワークショップでは、品質マインド醸成法、改善活動への動機付け法、人を動かす仕組のデザイン方法等について、演習を体験していただき、職場での実践に役立つ内容にしたいと思っております。

■詳細内容
第1章　何故、人間重視なのか
1. 改善活動の限界
2. 負の連鎖を断ち切る鍵
3. [演習1] 品質改善活動への動機付け

第2章　人間関係の向上と品質改善
1. 品質改善と人間
2. 人間力の醸成
3. [演習2] 上司と部下がうまくいくには？

第3章　品質改善にどう取り組むか
1. [演習3] 品質を良くする本部長は？
2. トップダウン型品質改善
3. ボトムアップ型品質改善

第4章　組織的品質カルチャーの醸成
1. 品質カルチャーの向上と能力成熟度モデル
2. 何から開始すればよいか？
3. CMMI^® を導入しなければならないのか？

第5章　人間重視の仕組み考案：トップダウン型
5.1 人を動かす仕組み考案のコツとは？
　 1. [演習4] 人を動かすコツ
　 2. 人を動かす仕組みの考案例

5.2 品質保証の仕組み
　 1. [演習5] 第三者検証の仕組構築
　 2. 第三者検証の仕組デザイン事例

5.3 レビューの仕組み
　 1. [演習6] レビューの効果とは？
　 2. レビュー診断シートのデザイン事例

5.4 リスク管理の仕組み
　 1. [演習7] リスク管理チェックシートの弱点
　 2. リスクの見える化とリスク管理のデザイン事例

5.5 定量的品質管理の仕組み
　 1. [演習8] データ収集への動機付け
　 2. 定量的品質管理のデザイン事例

第6章　人間重視の仕組み考案：ボトムアップ型
1. 品質マインドの醸成と動機付け
2. [演習9] 精神的側面の知恵の醸成
3. 全員参加型改善活動のデザイン事例

第7章　人間重視の品質改善の効果とまとめ
1. 人間重視のプロセス改善構築ポイント
2. ITも心の時代へ

^(注) 本ワークショップでは演習を取り入れて分かりやすく解説いたします。

特に必要なし

担当者、品質改善に取り組んでいる方、品質管理責任者、プロジェクトマネージャー、幹部社員、改善活動推進者、人材育成担当者など（組み込みソフト系の方も歓迎いたします。）