用語
Automotive SPICE®
Automotive SPICE®は、ISO 15504/33k準拠のアセスメントモデルの一つで、SPICEユーザグループのうちのAutomotive SPICE SIGで開発されました。
ISO15504第5部のアセスメントモデルをベースにして車載ソフトウェア開発用にテーラリングされていますが、他の分野でも十分に使える内容になっています。
SPICEの項ならびに解説「「ISO/IEC 15504」4. アセスメントモデル
が対象としているプロセスも参照ください。
ARC(Appraisal Requirements for CMMI®)- CMMI®アプレイザル要件
ARCは、モデルを使用したアセスメント手法にとって必要不可欠と思われる要件を定義しており、1つ以上のCMMIアセスメントモデルを用いて実施する
アセスメント手法の開発、定義、および使用するためのガイドライン一式を規定しています。ARCは、特定のアセスメント手法の合目的性を判断する
ための指針を伴なった、複数の種類のアセスメント手法に対する要件を提供します。合目的性の検討事項には、アセスメント結果の正確性や反復可能性等
があります。
BEx2 (Business Excellence Exchange) - ビジネスエクセレンスエクスチェンジ
ビジネスエクセレンスエクスチェンジは英国の会員制のグループであり、優れたビジネスのためのベストプラクティスの共有を目的とした支援を行なっています。
1997年に設立した当初は、ビジネスエクセレンスベンチマーキンググループ(BEBG)という名称でした。
コンピータは会員の皆様の利益となるよう、ビジネスとは独立してグループ活動を促進しています。グループは、「エクセレンス志向」
の非競合組織で構成されています。
CAF (CMM®Appraisal Framework) - CMM®評定の枠組み
CAFは、CMMモデルを使用したアセスメント手法にとって、必要不可欠と思われる要件を定義しています。CMMにとってのCAFは、CMMIにとってのARCです。
CBA IPI (CMM®-Based Appraisal for Internal Process Improvement)
CBA IPIは、SW-CMM v1.1を参照モデルとして使用する、SEIのアセスメント手法です。SW-CMMに基づくアセスメント間で、比較することを目的にして
一貫性を確立するために開発されました。
CMM® (Capability Maturity Model®)- 能力成熟度モデル
CMM®は段階的な組織成熟度モデルです。ソフトウェア生産活動の改善や制御を求める組織にとっての優れたプラクティスのモデルとして、
SEIにより考案されました。CMM®には、ソフトウェアのCMM®、システムのCMM®、
人材のCMM®等、様々なものがあります(SW-CMM®の項も参照ください)。
CMMI®(Capability Maturity Model Integration)- 能力成熟度モデル統合
CMMI®は、CMM®の後継モデルとして開発され、ソフトウェアエンジニアリング、システムエンジニアリング等のベスト
プラクティスを一つの体系にまとめています。この体系は、組織の成熟度やプロセスエリアの能力の診断、改善の優先順位の決定、
そして改善を実施するガイドとして使用されます。CMMI®
には段階表現と連続表現があります。段階表現、連続表現については、解説「CMM | CMMIとは (4/5)」4. 段階表現と連続表現を参照ください。
intacs®(International Assessor Certification Scheme)
intacs®は、ISO/IEC 15504(現行 ISO/IEC 33k)をベースとしたアセッサのトレーニングと認証のためのスキームを運営する
ドイツに拠点をおくボランティアベースの非営利団体です。設定された基準に基づいて実際にトレーニングプロバイダの認定やアセッサの認証を
行う認証機関として、VDA-QMC、ECQAがあります。
(intacs®の資格認証スキーム)
ISOのプロセスアセスメント規格に基づくアセッサーのトレーニングと認証の基準の設定、
アセッサーのスキル維持のための基準の設定、アセスメントモデルの普及やコミュニティ活動の推進を通じて、質の高いアセスメントを保証する
ことを目指しています。
ISO/IEC 15504 (JIS X 0145)
SPICEの項を参照ください。
ITIL (IT Infrastructure Library) - ITインフラストラクチャライブラリ
ITILは、英国商務局(Office of Government Commerce、OGC)が発行したもので、サービスデリバリ、サービスサポート、ICTインフラストラクチャ管理、
アプリケーション管理、セキュリティ管理等の分野におけるプロセス定義と管理アプローチが集約されています。
ITサービス管理に対するアプローチとして世界で幅広く受入れられています。
Process, PI (Process Improvement) - プロセス、プロセス改善
プロセスとは、インプットをアウトプットに変換する、関係するあるいは相互に作用する一式の活動である(ISO9000)と定義されています。 と同時に、
活動を管理する単位でもあるのです。 組織の製品開発、生産活動は、インプット、アウトプットで連鎖したプロセスの集合として捉えることができます。
組織の事業目標やプロジェクトの目標をプロセス目標に展開し、プロセス目標を達成する努力を積み上げることにより、最終的にプロジェクトの目標ひいては組織の事業目標を達成します。
こちらも参照ください。
PPA (Process Professional Assessment) -プロセス・プロフェッショナル・アセスメント
PPAは、ISO/IEC 15504-2 / ISO/IEC 33002 (JIS X 33002) が要求する「文書化したアセスメントプロセス」です (ISO/IEC 33002 4.1)。
コンピータが英国国防省、関連企業とともに開発したアセスメント手法を起源とし、SEIのCAF、ARCならびに、ISO/IEC 15504/33kに準拠するアセスメントが実施できるようにコンピータが維持管理しています。
CMM®、CMMI®、ISO15504/33k・Automotive SPICE®等を用いたアセスメントの実施を具体的にガイドします。
PPIM (Process Professional Improvement Method) - プロセスプロフェッショナル改善手法
PPIMは、プロセス改善プログラムの確立と管理を効果的に実施するためにコンピータが開発したプロセス改善手法です。プロセス改善をガイドするハンドブック一式が用意されており、
また、支援ツールや、実践的なトレーニングコースもあります。
PPP (Process Professional Portfolio®) - プロセスプロフェッショナルポートフォリオ
PPPは、コンピータが開発したソフトウェアプロセス改善を促進するためのツールや手法の総称です。プロセスプロフェッショナルアセスメント(PPA)手法
とそのトレーニング、プロセスプロフェッショナルコンポーザ、プロセスプロフェッショナル定義、プロセスプロフェッショナルマネージャ、
プロセスプロフェッショナルエクセレンスマネージャ、プロセスプロフェッショナル改善マネージャ、プロセスプロフェッショナル供給者マネージャ、
その他の支援ソフトウェアツール、トレーニングワークショップからなります。プロセスプロフェッショナルポートフォリオは登録商標です。
SCAMPI(Standard CMMI® Appraisal Method for Process Improvement)
SCAMPISMはSEIが開発したアセスメント手法で、PPAと同様にCMMI®の評定に使用されます。
SEI(Software Engineering Institute)- ソフトウェアエンジニアリング研究所
SEIは、米国(ピッツバーグ)のカーネギー・メロン大学を本拠地とする、ソフトウェアエンジニアリング分野の先導的な研究機関です。
CMM®、CMMI®を開発し、世界各国でのその実施状況を観察、評価しています。
SPICE(Software Process Improvement and Capability dEtermination)(ISO15504)
SPICEは、ソフトウェアプロセスアセスメントのための標準を開発するために発足した主要な国際的活動です。現在では国際標準ISO15504/33kに
採用されています。SPICEが提供するプロセスアセスメントの共通の基盤により、様々な手法を使用しても改善の必要な箇所が特定できるように、
一つの共通の形でアセスメント結果を得ることができます。コンピータは英国きっての専門家集団としてSPICEプロジェクトに携わってきました。
ISO15504/33kが制定された現在は、SPICEユーザグループが発足しています。SPICEはISO15504/33kに準拠するアセスメントモデルの名称としても
使われるようになりました。詳細は、解説「ISO/IEC 15504」を参照ください。
SW-CMM®(Software Capability Maturity Model)- ソフトウェア能力成熟度モデル
SW-CMM®は、組織のソフトウェアプロセスの成熟度を判定し、プロセスの成熟度を向上させるのに必要となる重要なプラクティスを
特定したモデルです。ソフトウェア開発者が使用するプロセスのモデル化や定義の作成、成熟度の測定に使われます。
VDA-QMC(Verband der Automobilindustrie e.V, Qualitats Management Center)
ドイツ自動車工業会の品質管理センター
● 主なアセスメント用語
● 主なプロセス用語