CMMI (3/5)プロセス領域

CMM® | CMMI®とは (3/5)

  1. CMM | CMMIの歴史
  2. 組織成熟度
  3. CMMIで規定されるプロセス領域
  4. 段階表現と連続表現
  5. CMMIとアプレイザル(アセスメント)

3. CMMI®で規定されるプロセス領域

開発のためのCMMI (CMMI-DEV)は、成熟度のコンセプトを具体的に実装していくために、成熟度に沿って22個のプロセス領域を定義し、下図のようにそれらを成熟度レベル対応に区分するとともに、プロジェクト管理、エンジニアリング、支援、プロセス管理の4つのカテゴリに区分しています。

プロジェクト管理の軸を見ればわかるように、CMMIはエンジニアリングや支援の活動を伴いながらプロジェクトの成熟度を高め、プロジェクト目標であるQCDを確実に達成していくことを目指しています。下位のレベルの活動は、上位のレベルの活動を築いていくための基盤になります。また、組織は組織としての目標を達成するために、プロセス管理の活動を通じて、標準的な基盤をベースにプロセスを統合して一貫性を高め、知識の共有化と改善を促していきます。

エンジニアリングの活動領域は、CMMI-DEV固有のプロセス領域ですが、供給者合意管理はCMMI-SVCにも共通に適用され、それ以外の16個のプロセス領域は、CMMI-ACQ、CMMI-SVCにも共通に適用されます。この16個のプロセス領域は、コアのプロセス領域と呼ばれます。


CMMI®-DEV V1.3で規定されるプロセス領域

CMMIのプロセス領域

各プロセス領域は、それぞれの活動の結果を述べた「ゴール」、ゴールを達成するために実施されることが期待される「プラクティス」、さらにプラクティスの詳細や各プロセス領域、ゴール、プラクティスを解説したさまざまな説明から成っています。ゴールは「必要とされる構成要素」、プラクティスは「期待される構成要素」、それ以外は「参考の構成要素」に分類されます。これらのすべての要素を機械的に実装することが求められているわけではないことに注意しましょう。



4. 段階表現と連続表現へ

SW-CMMとの違いはこちらへ。