プロセス改善 (1/3)プロセス改善とは

プロセス改善 (1/3)

  1. プロセス改善とは
  2. プロセス改善のステップ
  3. プロセス改善の効果

1. プロセス改善とは

CMMIやSPICE等のアセスメントモデルは、ベストプラクティスを表すものとして、プロセスアセスメントで用いられます。 これらのモデルを用いたアセスメントは、組織やプロジェクトのプロセスの有効性を評価し、SWOR(強み、弱み、改善の機会、リスク)を分析するために使われます。 強みは組織の目標を達成する上で有効に作用している要素で、それらを活用することができ、強みと弱みから改善の機会を導くことができます。また、リスクは弱みから生じますが、なんかしらのリスク対策が求められる要素です。 評定とSWOR分析は表裏一体の関係にあります。


SWOR分析の結果は、プロセス改善の重要なインプットの一つになります。 プロセス改善では、アセスメント結果の他、問題や欠陥の分析、組織のプロセスや製品の測定分析、技術調査、ベンチマーキング、提案などがインプットになります。 これらを総合的に分析して、事業の改善に有効な改善策を展開します。この時、さまざまな改善策を漫然と捉えるのではなく、プロセスにフォーカスします。


プロセスとは、インプットをアウトプットに変換する、関係するあるいは相互に作用する一式の活動である(ISO9000)と定義されます。 と同時に、活動を管理する単位でもあるのです。 組織の製品開発、生産活動は、インプット、アウトプットで連鎖したプロセスの集合として捉えることができます。 組織の事業目標をプロセス目標に展開し、プロセス目標を達成する努力を積み上げることにより、組織のビジネス目標を達成します。


そのため、プロセス改善は、システマティックな方法を必要とします。 この方法は、成果物視点、プロセス視点の両方を必要とします。 プロセスをコントロールし、競合上の優位性を追求していきます。



プロセスの戦略的変更管理

2. プロセス改善のステップ へ